教室でのリソースとテクノロジーの管理
テクノロジーは、プロジェクト型単元で大きな役割を果たします。テクノロジーを活用することで生徒は学習体験を深め、外の世界とのつながりを持つことができます。また、リソースを探し出し、作品を創り出すための場所を生徒に与えます。プロジェクトの間、テクノロジー活用を効率的に管理するには、活用計画とルールづくりが必要です。
コンピューターが1台しかない教室
多くの教師が直面している最大の難題の1つがコンピューター不足です。ただし、たとえ 1台しかコンピューターがない教室でも、テクノロジーを有効活用して生徒の学習を向上させる方法はいくつもあります。
- 生徒にペアを組ませ、毎日のコンピューター使用スケジュールを決める
- 生徒が個人で使えるよう、コンピューターが空いている時間帯をできるだけ探す
- 生徒が時間制限を守るよう、タイマーを使用する
- コンピューターを使っている間は、作品の制作や調査のみを行わせる。その他の事前計画に関わる作業はすべてあらかじめ済ませておく(ストーリーボードを活用するとよい)
- 時間を節約するため、教師が作成したテンプレートに記入させる
- コンピューターの専門用語とコマンドを一覧にしたポスターを掲示する
- コンピューターを使うときのマナーとガイドラインをしっかりとモデリングしておく
コンピューターが 1台しかない教室でも、生徒たちは細切れの時間で調査を行ったり、課題を少しずつ作成したり、外部の専門家との間でメールをやりとりしたりできます。このような教室では、ほとんどの場合時間が最大の課題になりますが、スケジュールを工夫することによってコンピューターを授業で使うことができます。たとえば、他の教科の課題を終えた生徒にコンピューターの使用を許可するというのも賢明な解決策です。別の解決策としては、生徒をグループに分け、特定の曜日をそのグループのコンピューター利用日とする方法もあります。
生徒は、それぞれグループに割り当てられた日にコンピューターを使うことができます。作業に応じて、個人またはペアで使用します。コンピューターが使用できる状態なのに割り当てられているグループがだれも使用していない場合は、空いている限りだれでもそのコンピューターを使用することができます。
学習エリア
教師と生徒が授業時間中に数台のコンピューターを交代で使用することができるよう、複数の学習エリアを設けます。コンピューターを3、4台ほど用意することで、生徒がテクノロジーを活用してプロジェクトに取り組む時間と機会が増えます。各学習エリアのコンピューターは、生徒が効率よく交代して使えるよう、LAN接続しておく必要があります。生徒の学習内容や制作物が互いに関連付けられるよう、例えば以下のようにエリアを設けます。
- エリア1: ストーリーボード計画
- エリア2: ピアレビューおよびフィードバック
- エリア3: 改訂および原稿作成
- エリア4: 作品の作成用コンピューター
- エリア5: 調査、専門家との共同作業、および印刷用コンピューター
各学習エリアで費す時間は、利用できる時間の長さや、生徒に割り当てられた作業の量によって異なります。これらの学習エリアを有効に利用する上で重要なのは、教師によるモデリングやモニタリングを通して、各エリアで行うべきことを生徒にしっかりと意識させることです。生徒は、チェックリストや教師との面談によって自分の作業に責任を持ち、自分の作業ファイルの保管場所を確認しておく必要があります。
コンピューター室
コンピューター室も、生徒がテクノロジーを使用できる場所の1つです。コンピューター室を使用すれば、生徒は1週間の間にコンピューターを使用する時間をある程度まとめて取ることができます。コンピューター室を利用するときには、生徒はコンピューターで完成させる作業をあらかじめ準備しておかなければなりません。時間は常に限られているので、生徒は 自主的に効率的に作業する必要があります。設置されているコンピューターの台数に応じて、生徒はコンピューターを1人または2人で使用します。