教師によるモデリングについて
生徒は、自分たちが何を求められているのかをどのようにして知るのでしょう。教師による明示的なモデリングを通して、教師はスキルや方法の明確な例を生徒に示します。教師は以下のようにして、生徒を誘導する仕組みを提供します。
- スキルや方法を説明する
- スキルを実演する上での方法や手順の特徴を明確に説明する
- スキルを学習可能なパートに分ける
- さまざまなテクニックを駆使して説明やモデリングを行う
- やる気を見せ、一定の速さを保ち、良い質問をして生徒の理解度をチェックすることによって、生徒を学習に取り組ませる
教師は、必ず概念の説明を明確に行い、次にシンクアラウド法を用いながら、視覚、聴覚、触覚、あるいは運動感覚に訴える指導テクニックを駆使して、期待される結果をモデリングします。教師は、良い例や悪い例を示し、立ち止まって生徒に知識をインプットしたり質問したりします。このモデリングテクニックは生徒と教師の間に高度な相互対話を提供します。
授業での実践
教師による明示的なモデリングは、すべての学年のあらゆる教科で実施します。教師はモデリングを成功させるため、そのやり方を慎重に計画する必要があります。良いモデリングを行うには、次の手順が重要です。
- 生徒たちが適切な背景知識と、タスク実行の前提になるスキルを持っていることを確認します。
- スキルを学習可能な小さいセグメントに分けます。
- スキルの前後関係が学年に適しているかを確認します。
- 視覚、聴覚、運動感覚、および触覚に訴える方法により、概念やスキルの重要な部分を例示します。
- シンクアラウド法により、各ステップを示します。
- ステップ間の重要な関わり合いを示します。
- その過程で生徒の理解度をチェックし、混乱をもたらしそうなステップをもう一度モデリングします。
- 生徒たちがついて行ける (ただし退屈したり集中できなくなったりするほどは遅くない) ペースで進めます。
- 生徒全員が自分でできるようになるまで、何回も概念やスキルをモデリングします。
- 生徒が質問したり、わからないことを確認したりするための多くの機会を提供します。
概念やスキルをモデリングするための所要時間は、生徒が行う必要のあるタスクの大きさによって異なります。モデリングがたった数分で終わるスキルもあれば、長い指導時間を要する複雑なスキルもあります。重要なのは、モデリングを行った結果として生徒に知ってもらいたいことを教師があらかじめ自覚しておくことです。そのようにすれば生徒は自分で取り掛かる際に期待されていることや要件がわかります。また、モデリングする前に望ましい行動を明らかにしておけば、評価がより建設的で正確になります。